普通自動車免許と普通自動二輪免許を教習所で学ぶ
運転免許を取得した事が無い人は、自動車教習所に通う必要がありますが、教習所では普通自動車や普通自動二輪を始めとして、メジャーな運転免許の多くを学ぶ事が出来ます。一番代表的な普通自動車免許は、オートマチック免許(AT)とマニュアルトランスミッション免許(MT)の2種類から選べます。なお、セダンタイプの1500CCや1600CC程度の5人乗り乗用車で教習を実施するのが一般的です。
普通自動車免許は、AT・MT共に、第一段階・第二段階の技能と学科の教習を受ける事が必須となっており、ATの技能と学科の教習時間は26時間と31時間です。MTは学科がATと同じ時間数で、技能についてはATより少し多い34時間ですが、これはMTの方が第一段階で学ぶ内容が多いからです。MTは、ギア操作があらゆる場面で必須であり、第一段階の坂道発進・踏切走行では最新の注意を払いながら教習に臨む必要があります。なお、第一段階受講中は、効果測定や仮免許試験に合格しておく事と、第二段階では卒業試験が必須となっています。
普通自動車免許を学べる教習所の多くでは、普通自動二輪免許も学ぶ事が可能で、こちらでもATとMTから選ぶ事が出来ます。ATの学科と技能は26時間と15時間で、MTは学科がATと同じで技能は19時間です。普通自動二輪免許は、第二段階の技能教習と学科教習が無い事から、公道走行デビューは免許取得後となります。AT技能教習は400CCのスクーターを使用し、MT技能教習は400CCのネイキッドタイプの二輪車を使います。ネイキッドタイプに乗る際は、クラッチ操作がしっかり出来ていないとすぐにエンストを起こしてしまう点に注意する必要があります。
長時間の教習が必要な大型自動車免許と大型特殊免許
バスやトラックを運転する事が出来る大型自動車免許は、免許無しでチャレンジするのが不可能であり、普通自動車や中型自動車の免許を持っていないと教習所に入れません。それに加えて、普通自動車などの免許取得から3年以上経過している事も入所条件です。大型自動車免許は、学科教習を普通自動車免許の学科教習で行っている関係で、技能教習がメインになっていて、取得免許によって教習時間が大きく異なります。
道路建設現場などで活躍する特殊車両を公道で運転出来る資格が大型特殊免許であり、普通自動車免許を持っていれば数時間で教習所を卒業出来ます。ちなみに、ショベルカーやロードローラーといった特殊車両を現場で操作する場合は、各車両の操作資格が別途必要です。操作資格を得るためには、特殊車両専門の教習所が全国に立地していて、通学して卒業するのが一般的です。
運転免許取得時に注意したい事
普通自動車を始めとした運転免許は、学科と技能の各教習に分かれていて、教習所で時間を掛けて学ぶ事が出来ます。卒業時は学科試験や運転試験が行われるので、真剣に取り組む必要があります。