普通第二種免許とは一般にみんなが自家用車を運転するために取得する第一種免許と違って、乗客を運ぶ目的で旅客自動車を運転するときに必要となる免許のことをいい、大きな違いはお客様を乗せてその対価としてお金をもらうか否かという点になります。バスやタクシー、ハイヤーなどの旅客自動車であっても、営業目的でない場合は第一種免許で問題無いと言え、この規則にのっとれば運転代行会社で働く場合は第二種免許が必要になります。第二種免許には普通、中型、大型があり、普通第二種運転免許が無いとタクシー業務に就くことはできませんが、大は小を兼ねる仕組みと練っているため例えば大型第二種免許を持っている方は中型自動車と普通自動車の二種免許を兼ねているのでタクシー業務に就くことが出来ます。受験資格は満21歳以上であることと、第一種免許を取得してから3年が経過して運転に慣れていることが条件となり、この3年の計算は途中で免許取り消しなど停止されていた期間がある場合はその期間を除いて、累積3年あることとなります。取得までの流れは、まず学科試験を受け、次に技能試験、それぞれ合格したあとに応急救護処置講習・旅客者講習の二種類の講習を受講します。学科試験の問題はマークシート方式で、1問1点の文章問題90問と1問2点のイラスト問題5問合計で95問出題され、100点満点のうち90点以上が合格となります。いくらマークシートとはいえ難易度は高く、応用的かつ専門的な旅客輸送に関わる問題やお客となる高齢者、子ども、身体障がい者などの交通弱者に対する正しい知識も問われます。また、普通第二種と大型第二種も試験問題が同じなのでバスに関しての問題も解かなければなりません。技能試験は第一種免許と同様、教習所内と路上の2回試験が行われますが乗客の命を預かるという意味からかなり厳しい基準で採点され、合格点も90点以上とされています。常にお客様を乗せた状況を想定しながら、安全で正確な運転技術を身につけていること、適切な走行経路の設定や危険予測などを実際の運転に即した教習が行われています。試験ではV字型の鋭角コースの旋回や縦列駐車など技能については問題なくクリアできる方がほとんどですが、普段の運転で知らず知らずのうちについてしまった癖が減点対象とされますので、出来ているからと傲慢にならず初心に戻って改めて見直せるように教習所での指導にしっかりと耳を傾けることが大切です。